ちっちゃいおっさん/初代ドリンク嬢
左の肋骨
3本目あたりに
ちっちゃいおっさんがいる
かゆいなあと思って
トイレでみると
3センチくらいの薄汚いおっさんがいた
隠れようとしてたけど
厚みのない胸に隠れる場所はなく
ちょっと照れくさそうに
「ども」といった
臭くて臭くて仕方がない
水で流そうと試みたけど
必死にへばりついて流れていかない
仕方なく置いておくことにした
とりあえず、石鹸でこすって
ハンカチで包んでみた
ポケットののど飴を一粒渡した
ちっちゃいおっさんは
少し涙ぐんでいたみたいだった
けれども、、、、
このちっちゃいおっさんは
非常に性質が悪い
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