[:bubble/プテラノドン
 
りをして、長髪のボーイに金を渡し
店を出て駐車場まで歩いている間も笑いっぱなしで
それはコンビニに立ち寄って缶ビールを買うまで続いた。
そんな二人の後ろ姿を、これまた暗示めいて長髪の店員が
ガラス越しにきっちり見送ってから、
雑誌棚の整頓を始めた頃にカニが歩きだしたのかもしれないし、
その時にはもう、泡を吹いていたかもしれない。
とにかくそれらはパチンと弾けては空気を汚染する類のもので、
次の日の朝、男たちは頭を抱えていた。部屋の床には
大小様々な水晶が転がっていて、そこに映りこんだ映像は、
人生を摘みとる行為を許しはしなかった。似たようなものが
工場のゴミ捨て場付近にたくさん転がっている。
かつて男たちはそこに居たのだ。
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