真夜中/
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首すじをなぞる舌から抜け出してぬるい空気に隠れたいのに
浮き上がる骨を暗闇越しにみて誘い出てきた夜の虫たち
じんわりと夜に吐きだす真っ白な歪んだ煙とわたしの恋
安らかな旋律へ変わりゆくものは静かな呼吸と常備薬と
どうしてと鏡越しの嘘に問う素直な眉間に不安をのせて
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