思い出し/電灯虫
 
傘には入らず 走りを継続した。
かわいかったと記憶してる。 髪も服も濡れていた。
すごくエロかったなー と今思う。


玄関を開いて 投函されている夕刊を 
直ぐ側の箱に放り入れた。
靴を脱いで 部屋に繋がる廊下の途中で 
鏡越しの 今日の自分を確認する。
それなりに疲れた顔していたら 
今日はいい日だった そう思う。


竹馬に乗れた日を 憶えている。
昼休みに 誰も遊ぶ相手がいなかった日で
体育館の倉庫にあった 竹馬を借りた。
他にも 年下の女の子二人に 男の子一人がいた。
お互い顔も見たことなかったけど 
広い運動場で 倉庫付近に一緒に居た。
直立に乗っ
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