ひかる、ともに/
石川和広
河原で
堤防のコンクリート、の染み
見ている、あおいジャンパーの抜け殻が光のなかで
かんじられる
ふにゃりと
弱い地を
弱い膝にて踏みかたむく
影
すぐに通り抜けられるこの道なら
息をすう
意味不明に数える
向こうギシから
こちらまでの
歩幅
濁ったスライム状の
ウルトラマンなら
さんぽ
もうすぐ
かえる
かえられる
熟した柿を私に
熟れる
石も
身も
この胸の
冷たきガラスの胚種も
あなた
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