首吊り縄の向こうに/ピッピ
踊るフラグメント
回るテスタメント
それでも止まないグリコーゲンの行進
いくら泥濘のグラウンドを藻掻いても
15歳の猫背の老兵
全ての記号を使って叫んでも
ボナパルトにはなれない
不可能という檻の隙間から
ハンカチを振っている僕には
時間を止めよう
哀しいほど原始的な
痛々しいほど現代的な
カーテンを開ければ
光が差し込んで
太陽にそっくりだろう?
戦力外通告を受けたイカロスが翔んでいく
無重力空間に謝肉祭の囃が聞こえる
蝋が膀胱から垂れ落ちる
全てを分かったようなふりをして
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