にんげんのこころ/オノ
あるえらいはかせが、人間の心をもったロボットを作ろうとしました。
はかせの作ったロボットは、見かけは完成しましたが、
まだ人間の心をもっていません。
はかせは、ロボットが人間の心を手にいれられるように、
さまざまなめいれいを下しました。
「人助けをしなさい。」
ロボットはそのとおりにしました。
ロボットはやさしい気持ちを手にいれました。
「花をうえて、まいにち水をやりなさい。」
ロボットはそのとおりにしました。
ロボットはきれいだと思う気持ちを手にいれました。
ロボットは人間の心がほしくて、どんなめいれいも
一生けんめいこなしました。
そうして、たくさんのめいれいをこなす
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