『渋谷Chika』/川村 透
猫、
も、
またいで行く吐瀉物にアーメン。
ティッシュ配りの余りでデスマスクする
僕は敬虔にひざまづく、足音。
渋谷Chikaに嘔吐で乾杯。
Chika、君の瞳に乾杯するカクテル
を見よう見まねでシェークするみたいに
僕は吐き気をこしらえてゆく生みの
苦しみが黄色く僕の眼鏡のレンズ、
内側に涙の水たまり、僕をゆらゆらと
乱視にしてからChika
いなくなった、猫、
も、
またいで行く。僕、にアーメン。
感情
の魚
の、
臭うティッシュ/コケティッシュChika
いなくなった。
Chika。
も、
またいで行く。
猫ティッシュ/コケティッシュ
渋谷Chika
アーメン。
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