三丁目南バラ公園/テシノ
お前にかける言葉を私は忘れた
その肩の向こうに続く飛行機雲を見た時に
こんなに高い空の下では
自分が何か過ちを犯している気がしてならない
だから今日は嘘を話そう
明日の天気みたいに嘘の話を
並んで歩く二人の間に横たわるかつてが
川霧のように和らいで私達を甘やかす
その行き先を知っているから落ち着いて私達は
爪先に視線を落としてゆっくりと並んで歩く
嘘は風にのせて
風にのせて空へ返すものだと私達はもう知っているから
風が来るのを待っていた
もうすぐあの公園に着く
人々がいなければいいと思う
さざめくような笑い声に私達が負けないように
公園がなければいいと思
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