朝帰り/はだいろ
スーパーで、
ぼくが足を踏んでも謝らないので、
後から怒ってた。
部屋で、ぼくがバタバタと物を落っことして、
知らないうちに冷房のスイッチが入ってたので、
後から怒ってた。
でも、
美味しい美味しいと、
ぼくが彼女のぶんまで平らげると、
嬉しくてたまらないように、
ふんふんと歌いだした。
月曜日の朝、
有楽町線から山の手線に乗り換えて、
朝5時半に起きたのだけど、
いったん家に戻って、
仕事に出かけた。
もしも、
ひとりで過ごしたとしたら、
ひとりで過ごすのも悪くはない、いつものような、
週末だったことだろう。
だけど、
ぼくは、ひとりではなく、
ふたりで過ごす週末というものを、
ぼくの人生の一部分を使って、
体験してみました。
比較できるものならば、いつか、比較もしてみるかもしれないが、
いまは、比較しようとは思わない。
また、
水曜日、
彼女のうちに行きたいって思っている。
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