ささげるの、つつつち/石川和広
あなたが
云うが
僕が何をいうても
変わらない星が
地下ショッピング街
過ぎる
あまねく吹き抜ける
構内の作動する溜め息
何のためでない
毎日
はらばら視野
汚いけど馴染む側溝
かたわらで輝く
すれちがい繋がる
暖かく離れる声
不思議な安堵
繋がれない当たり前の離れ方胸にポケットから
環、私は撒く
土撒く
土撒く
私からの激しい
ぬくもりの
何もない
ふわふわのそーそー
私います
哭きません
そこなしに何も堪らないので
歌う地上へ救
戻る 編 削 Point(2)