キレイゴト/yumekyo
していたのだろう
世間が彼女を放置して回っていたのも事実だが
弱音を吐かず生き生きと働く今の彼女を作ったのは
キレイゴトであるというのも また事実
流通する言葉への疑念は
三十一にしていよいよ増すばかりだ
ただ ひとつの事に気付いた
真の言葉は 僕自身で生み出さなければならない
真剣に人を愛し 熱いまなざしで人を育てる生活の中で
僕自身が 育てなければならない
キレイゴトではない 手垢のついた力強い言葉で
できるだけ多くの人々が 歩いていって欲しいから
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