集い/電灯虫
 


そんなこちら側では
ひと際幸せな状況にある自分と 
ひと際不幸せな状況にある自分と
その間を取り持つ絵に描いたような普通の自分
三人が一直線に並んでる。 
そんな三人が微笑ましくなる。
そんな幸せを感じてる。


バカ騒ぎのあと 一同が解散する。
それぞれが帰宅した後はやっぱり寂しい。
きっと選択肢が重なり合う この分岐点は
選択肢の数だけ綺麗な図形を描いている。
そんな自分は 空洞の向こう側を思って 
手を添えるのが一つの儀式。
勘違いかもしれないけど 
自分の芯が鳴り響くのを感じて嬉しくなる。
シンとする向こう側 手を添えて残った後が消えるのも早々に
じゃあねと 手を振り 帰宅する。

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