集い/電灯虫
選択肢が重なり合う分岐点は 一同が集える。
互いに愚痴を言い合い 励まし合い
なんでこっちを選ばなかったと からかい合う。
同じ自分なんだけど
選択しなかった向こう側の違いの分だけ
お互いの変化を見て取る。
幸せ不幸せの質や量を比べるなんて 無粋なことはしない。
だって その選択の真剣さについては 皆同じだから。
恋人絡みでもめるのは TVショーだけの専売特許じゃない。
ちょっと離れた向こうでは ピリッと効いた空気が漂ってる。
ポツリポツリとする会話の中
それでも彼女を想ってる気持ちは同じだ。
何とも複雑な自分との関係に
人事じゃなくなって酒をあおる。
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