小さな行進/
朧月
人の想いがみえないから
私は詩なんてわからない
風景の中に文字があり
はぁとがみしりと音をたて
言わなくちゃ
と走り出すから
とんと並べ
とんとん並べ
あいうえお
って脳が認識するまでに
刻み込まれた言葉たちが
整列してる
それは不器用な行進で
それは幼児の行進みたいで
口元に
しーっと指たて笑ってる
列を乱して笑ってる
それが私
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