流れゆく時間/
もずず
脳天に染み入る
青い空
鏡は今日も
ありのままを映し出す
それが真実だとは誰も言い切れないだろうが
独りの時間を愛するはずが
いつの間にか
そうではなくなっていて
肌が自室の空間を嫌がる
空を手で掴むような虚しさも
時には必要であると精神は唱えるが
心はまだ追い付かない
走る必要はない
否
走ってはいけないのだよ
一つ一つ
一個一個
一枚一枚
積んで重ねる
丁寧に
それはもう丁寧に
流れる風景と
風の心地よさ
時間は何時も前に流れる
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