とある雨のひの印象/mugi
 


はじらうようにふる雨粒をうすむらさきの傘がやわら
かにうけとめているこの余白は、とおいおもいでの川
をくだるかなしい船、あるいはきりそろえられたまえ
がみ、陽のくれるほうがくをむけば櫛のはのかけるよ
うに肌さむい、あどけないてのひらにむしられた蝶の
はね、そしてたれた乳、





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