時の戸惑い(五)/信天翁
 
「時」は戸惑っているのに
  「空」は踊り狂っている
「音」は気持ちがいいのに
  「声」は気根が欠けている

そこは閑静と言うより
   寂寥と言うほうがふさわしい街通り
一台の車が・・・・・・
     一陣の風と競って
いったいどこで駐車するのだろう
       寂しいかげとなって
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