憲法記念日/yumekyo
 
憲法記念日に
僕は床を磨いた
ブルーハーツを聴きながら
せっせと床を磨いた

日本列島という
案外と大きな床も
そろそろきちんと磨く頃だったろう
佳しなはどこまでも 佳しなに生きることが出来て
卑しきはどこまでも 襤褸切れの様に扱われた
旧い法の治世は 結局は
おびただしい血と瓦礫で
床を汚すに至った
佳しなも卑しきも消えて 
誰もが思いのままに心のうちを話すことが出来る国に変える為の
真っ白で大きな布が必要だった

憲法記念日に
僕は床を磨いた
ブルーハーツを聴きながら
せっせと床を磨いた
惜しむらくは黄砂が酷くて
カーペットをベランダではたくことが出来なかったことだ
北京はあと何年でオアシス都市になるだろうか
もう つまらなく争っている暇は無いんだ

きれいになった床に目配りをして
床を磨いた雑巾を丁寧に水洗いして日陰に干した
六十数年前に使われた真っ白で大きな布は
丁寧に水洗いをして大切に保管されているのか考えながら
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