酒呑み2/……とある蛙
だろ
このまま、呑み続けていたら
自分が無くなってしまって
君は僕のことを忘れてしまうのだろ
でも何にもできないから
ぼくは酒を呑み続けて
なんだか顔が無くなってしまい
でも何にもしたくないから
ぼくは酒を呑み続けて
なんだかぐずぐずな粘液になってしまい
このまま、このまま
そのまま、僕の脳裏から
君がどんどん消えてしまう、
このまま、このまま
そのまま、そのまま
君が完全に消えてしまった。
ごめんなさい 家に帰れないで
おやすみなさい。
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