かんらん石/mizu K
星をみようかと夜半そとにつっかけて出てみれば
降りそそいでいたのであった
降るような、とはよくいうが実際
音をたててばらばらと降るのがこんぺいとうのようだと
妙に冷静に思いながら
足もとにころがったそれをひょいと拾って隣の人は
わたしが止めるまもなく
ぽいと口に入れてがりがりやっている
おいしいの、と聞けば
よくわからないの、と答えた
しかし今日はなにかの流星群の日だったかと思いめぐらすが
そんな記憶もなくニュースにもなく犬も吠えていない
車のボンネットとか農家のビニールハウスとか大丈夫なのかな
と、星空をみるにはいささか野暮なことを
ぼけっと考えな
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