耿耿/やや
 
これが嘘だと言って、あなたはどこまで信じてくれるだろう

なぜなら私は
自分が正直者であることに
誇りを持っていて
あなたは私が嘘を付けないのを
私以上に理解してることを知っている
ことを知っているから

オレンジ色はタブーなのだと、今なら断言できる

美しい朝焼けが身を焦がす
室内外に灯るライト、燃え盛る炎
きっかけは、余りにも些細で
それが時折腹部をくすぐる
この感覚の色は紛れもないオレンジ色
焼けた肌と、日に透ける髪と、私の記憶
この色には悪魔が宿る
思い出す度に呻くのを止められない
私は、嘘が付けない

砂の感触が
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