祈り/
佐倉 潮
いつか
大きな災いがやってきて
世界が赤く燃え尽きたとしても
いつか
大きな悲しみが溢れ出て
世界が闇に閉ざされたとしても
どうか その先に
たったひとつの希望の光が
ありますように
今日そしてどうか明日も、僕らが
一杯のコーヒー
一輪のヒナギク
一度きりのくちづけ
これらはかないもの全てに
ささやかな祝福を
捧げられますように
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