四月二十日/古月
 
もいないからってそんなことダメ
そういう人生禁止だから

でも知らないんだ、なにも、なにも、
寝言でお母さんって呼んでごめんね……

……いいよ
ごめん、ありがとう
理想的な展開を想う百万回目の不眠症状
ねえ、きみ、もしかして、ぼくがきらいですか(※)
それとも、
それとも、
ごめん、いまちょっと泣きそう(笑)

好きなもの同士で二人組つくって
そのままどうにでもして下さい
(嘆息)
そうやって、くらくらと汚れてしまえば
君の乾いたくちびるに似てる(かも

たくさんの春にたくさんの君がいて
ごめん、ごめんね、
ぜんぜんこんなはずじゃなかったのに

「いいよ」(幻聴)
「ありがとう」(現実)
「ごめんね」(幻聴)
「ううん」(現実)


(※ 死ぬまで繰り返し)


ベランダでひとり
君が降ってくるのを待ってる
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