かみさまの間取り図/しもつき七
限りなくなっていくのだ
地平っていう足場はもうなくなった
息できるけれどここは水中です、溺れます、泳げます
イメージは身体をさいていく
神様ー
なんて叫んでもだめ
一握りの空を降りかけられるだけ
わたしのほねとにくは分解を始めて
飛んでばらけてみんなの町に着水する
全身の毛が生えかわる
みたいな収縮のあと
ぐんとのびて
飛んで
ばら
ら
ら
あかあかと雲は燃えつづけていた
尽きることない話のたねが
まかれた土から生えた草が
きみに
たくさん栄養をよこして
にどと上手に死ねなくした
それから地はない、海に沈んだ
きみも飛べたらよかった
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