シンドリ/ひとあめ
書き捨てた文字をひろう
笑い捨てた結末を夢にみる
衝撃すぎた泣き言をおさえる
嫉妬した誠意にかっこいいという
ブランドばかりの世のはずれに
理解してくれるひとをさらい
わかりあえそうなまま無残に
夢を未来を書き込む
黄ばんできた白いスタンドも
ぬくもりよりも頭にくる
嫌いになるばかりの声も
気にならなくなってきた容姿も
いきるぶんだけ放置している
ゆうやけにあかいそらとまち
あおいうみに目眩がする
はらむししをとどめる
朽ちる文明をみおろす
見落とす月
はやく生まれてしまえよ
怒声よりもつよく
会いたかったというよ
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