シンドリ/ひとあめ
 
 
書き捨てた文字をひろう
笑い捨てた結末を夢にみる
衝撃すぎた泣き言をおさえる
嫉妬した誠意にかっこいいという

ブランドばかりの世のはずれに
理解してくれるひとをさらい
わかりあえそうなまま無残に
夢を未来を書き込む

黄ばんできた白いスタンドも
ぬくもりよりも頭にくる
嫌いになるばかりの声も
気にならなくなってきた容姿も
いきるぶんだけ放置している

ゆうやけにあかいそらとまち
あおいうみに目眩がする
はらむししをとどめる
朽ちる文明をみおろす
見落とす月


はやく生まれてしまえよ
怒声よりもつよく
会いたかったというよ




戻る   Point(4)