ぺんぎんのともだち/田無
むかし、「なんきょく」というおおきくて
さむいくにに、ぺんぎんのこどもがすんでいました。
ぺんぎんのこどもは、こおりのうえを、よちよちとあるくのですが、
まわりにいるほかのぺんぎんたちは、おとなもこどもも
こおりのうえを、さっそうとあるいていました。
ほかのぺんぎんたちが、さっそうとあるいているすがたは、
ぺんぎんのこどもには、まるでとりがこおりのうえをさっそうと
とんでいるようにかっこよくみえました。
ぺんぎんのこどもは、まねをして、さっそうとあるいてみるのですが、
どうしても、ほかのぺんぎんのようにかっこよくあるけませんでした。
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