低空より/朧月
たしなめるように
胸に手を当てる
自分の手のひらを感じる
まだ大丈夫です
あなたへそっとつぶやく
だれかががんばるから私もって
それが機動力にならない
そんなお昼前の私はまた
減速気味で困ります
低空飛行は始めから
大空を汚さないため なんて
言い訳だれもきいてないのに
夜だけ羽ばたく蝶のように
太陽に押されてなお
歩いてかなきゃならない
丁寧にならされた畑では
命をはぐくむ準備が行われて
この土がずっと続いてあなたの足下へと
生きているってそうだといいなって
考えてます
低空で
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