原始の交流/田無
お前と会ったのは、あの教室。
シャイなお前はうつむきながら、
俺が話しかけるのを待っていたみたいだ。
お前は差別を持たない。
お前は人を羨む心を持たない。
どんな人間でも持っているはずのものが、お前にはない。
そして、日常の全ての悪意は、あの誰も見向きもしない油彩と、
神と交信しているかのようなpoetryに昇華する。
俺はそんなお前が羨ましかった。
いつも誰かと比較してしまう俺は。
いつも優越感を求めていた俺は。
無のようなお前の魂を、俺は擁護する。
全ての組織と背を向ける”primitiveな個”を、俺は擁護する。
Life goes on till keep our soul beating.
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