非実在日時の健全な使用に関する条令について/木屋 亞万
我々は日にちを表す言葉を長きに渡り使用してきた訳であるが、本日2011年4月1日を以
って「日日」の言葉の意味するところが従来の昨日になり、「日」の言葉の意味するとこ
ろは従来の今日に改正される。同様に「日日日」の言葉を意味するところは一昨日という
ことになる。
だが留意していただきたいのは、この改正において何らかの言葉が明日という意味にな
ることはないことである。この改正の勘所はそこにあるのだが、従来の「明日」という言
葉が意味している領域は、この名称の使用を停止することと並行して消滅する。
もはや我々に明日はない。明日について語ることはこれからのこの国の言語活動において
非
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