おやすみなさい/
青井とり
眠りにつくのが怖い
また目覚めたいのか
もう目覚めたくないのか
本当は分からないけれど
笑いあうと寂しい
笑顔が 声が
消えてゆく瞬間が
必ずそこにはあるから
出会えば切ない
気が付けば途切れる
一期一会だなんて
覚悟はいつも出来ない
それでも いつでも
髪を撫でる指は優しい
肌はいつでも温かい
例えばそれが
私自身の指だとしても
おやすみなさい
眠れ 私
戻る
編
削
Point
(2)