おやすみなさい/青井とり
 

眠りにつくのが怖い
また目覚めたいのか
もう目覚めたくないのか
本当は分からないけれど

笑いあうと寂しい
笑顔が 声が
消えてゆく瞬間が
必ずそこにはあるから

出会えば切ない
気が付けば途切れる
一期一会だなんて
覚悟はいつも出来ない

それでも いつでも
髪を撫でる指は優しい
肌はいつでも温かい
例えばそれが
私自身の指だとしても

おやすみなさい
眠れ 私
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