会いたい/望月ミサキ
手を繋いで歩いた夕焼けの中
出来るだけ 顔を見ないようにしてた
寂しくなるのが 分かっていたから
どうしてちゃんと 目を合わせなかったんだろう
「最後」がいつなのかも 知らなかったのに
あの頃何度言われても 直らなかった遅刻が
君が居なくなって 初めて直ったよ
君が待っていないなら もう
何の意味もないのにね
雑踏の中 君の名前呟けば
君はすぐ振り返ってくれたのに
私は君の声に気付けなくて
今は痛いほど叫んでも
振り返る君は居ないね
今なら 君のどんな微かな囁きでさえ
振り返れる気がするのに
ねえ 君に会いたくて 会いたくて
息をするのも苦しいよ
ねえ 君に会いたくて 会いたくて
何度でも呼ぶよ 愛しい君の名を
戻る 編 削 Point(0)