春2/番田
見ていないのは何だろう
プールの彼方に
見ることができたのは
寂しさのようなものだけ
遠い空の向こう側に
そうだった きっと
きっと風だけが 流れていた
多くのものは そこに 見えなかった
見えたものは いつも そんなものだった
私は 夢だけを 思い浮かべていた
何もかも忘れたみたいに寂しい
とても 寂しすぎたのだ
今でも それは はっきりしない
はっきりしているのはシルエットの影だけ
インターネットによって あらゆるものが省略されていく
笑うことも 最近 少なくなった
どこに 私は 向かうのだろう
風景だけの毎日が存在させられた
何かを いつも
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