むしうし/
十二支蝶
早く破れ きたないことばが左右をむいている
私のまま私のまま
流れてくる音を軽々と好いてみせる
あなたの肌を流れる毒は誰のものだ
あなたのままあなたのあたま
心喋るぼたん 敵をうて
波が上がり軸足に力を
暗い黒いかすかな穴を
せかいじゅうのけものでうめてゆく
人が離した手をみつめた今は
あつい粒はあなたをすがるように肌を滑り
これが詩か
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