松田聖子/はだいろ
 

聖子ちゃんカットの、
中学校時代のあの子に、
公園で、
今日、帰りがけのぼくが、
ブランコのとこで、
つい、
言えなかった、
あの日言えなかったことを、
なんだか今日なら、
言えそうな気がして、
ぼくは、泣きそうになってしまい、
41歳のぼくが、
15歳のあの子に、
まるで、
どうしても追いつけない大人みたいなあの子に、
松田聖子がはじめてテレビで歌った日のように、
昨日は永遠に過去のはじめの一日めになり、
今日が永遠に未来のはじめの一日めになり、
聖子ちゃんカットの、
中学校時代のあの子に、
いま、
ぼくの何十年もわからなかった、
言いそびれた、
うまく言い表せなかった、
言えなかったことを、
ぼくは・・・






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