垢/
朧月
ガスがががが、出た
君の文字が切り立って飛び込んできた
十八日ぶりに風呂に入る
と踊っていた
君は風呂場でどれほどのものを
洗い流すのだろう
毎日言っていた
三時間ほど入ってやると
ちくしょう
ちくしょうと言っていた
君からの再びの言葉を待つうちに
君がすり減って戻ってこない気がした
すり減って
すり減って
君の毎日のがまんが積み重なって
君を守ってた
ありがとう
君の垢に ありがとうを捧ぐ
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