たおやかな時間/森の猫
 

しっとりとした手作りケーキ


ジャストタイム

朗読会は静かにはじまった

明るい春の日差しが
店内に差し込んでいる

一般のお客さんも
詩人たちの朗読に
耳を傾ける

各々の世界観を
気負いなく
言葉として
放っている

伸び伸びと
楽しんで

なごやかな笑い

ゆったりとして
有意義な時が流れる

日も暮れかける頃
司会の友人が
最後の詩を読む

震災復興への
意思があふれる


どのようなときでも
人は人として
生きることを望んでいる

書くものは
かくものとして

このような場所が
不可欠だ

力になる
生きる力に

言葉は
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