動揺 (対岸から)/瑠王
 
対岸で春が見ている

情熱を忘れた冬芽に間違った血の寄り添う温もり
時に収まるのを拒んでいる川面の波紋はオルガニスト
名残りと熱りを追いかける
その数字の大河でさえまたオルガニスト
寄り添うではなく対岸で見ている
夜が夜を追いかける
白紙から白紙へと続いた
ノートの最後にピリオド
そんなはずもなく

いつの間にか眠っていた
そうやって朝がくる

やあリグレット、いつからそこに?

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