気持ちの上/寒雪
 


白く染め上げられた
気持ちの上を
時には弾むように
時には踏みしめるように
右に左に歩いてみる
たまに後ろを
振り返ってみると
そこには
ぼくが無神経に動き回った
そのことを表すように
無数の無秩序な足跡が


まっさらだった白が
いつの間にか
ぼくの足色に変わってしまった
きみのこころ
きみが今涙を流しているのは
すべてそうだとは思わないけど
ぼくのせいなのかい?
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