無題/
八男(はちおとこ)
シーサーが私を見ている
深い夜 小雨の中 家に帰ると
玄関前に 毛並みの揃ったシーサーが座っていた
私を見ているのはシーサー
静物は 私を洗う
その時 想う
ツブ貝を噛む音が
階段を上っていくことを
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