アフター/
茶殻
する
あなたの笑みを
また掌を構えるのが遅すぎて
花のない 煙のない墓で
饅頭もない
立地の悪さから
輩の騒がしさもない
物分かりのいい子から
さよなら、ということを知り、理解し
適当な落ち度で
傷を抉り
季節の変わり目に消える
///
帰り際
単館上映のドキュメンタリを観る
また僕は
痒くなる
まだ僕は何も言わない
口を開くと
胃液のように
詩がせり上がる
僕に
詩を書くことしか/すら
できないと
ずっと
手に嘘をついている
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