アフター/茶殻
 
書き捨てられた詩の墓に
二人、
言葉にされてしまった実存の愛を
弔いに行く
手を繋ぐ

午前中
フードの影から人を舐めるように見る癖のある僕が
わずかにすれ違う人は
背負っていない もう詩を捨ててきたのだ
駅で誰もが顔をしかめている
煩わしい詩が痰に絡んでいる

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バケツに水を汲み
乾ききった石を着古したシャツで拭う
本当にデリケートなんだ
次 ここに来ても
もういないかもしれない
この子たちが、僕らのせい/おかげで
こんな風にしていると
そのことが今でも
家族の会話を
ぎこちなくしている そんな気がする
 そうやってあなたは人のせいにする
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