【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(3)/古月
『サバイバル・オブ・ザ・デッド』も、いずれも傑作とは言い難い出来である。まあ、ファンとしてはロメロのゾンビが見られるだけで満足なので、これからも精力的に作り続けてほしいと思うが。
本作のリメイクである『ドーン・オブ・ザ・デッド』は、ザック・スナイダー監督による快作で、物語の骨子はだいたい同じであるものの派手なアクションに重点を置いたサバイバルアクション映画になっている。冒頭のシーンはある意味ホラー映画のタブーであり公開当時は衝撃を与えたが、いま見るとちょっとパワフルすぎて笑ってしまう。それでもスピード感溢れる演出と容赦ない暴力、2004年の技術で作られた終末世界の様子は一見の価値あり。ゾンビが走
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