生えて来ていた弥生/小池房枝
わまりなくね?」
ナメクジにニャル子と名づけていいですか。這い寄る混沌 NYARLATHOTEP
花は咲くことを課されてはないだろう。ただ誰かとの約束だろう
舞い降りて水浴びしていた言葉たち羽衣とられてひとの詩となる
ソラマメの形になったりツチノコに伸びたり春の猫の寝姿
鼻面を突き出してカメは春風に何の匂いをはかっているやら
青空の色をそのまま画素にして散りばめたようなオオイヌノフグリ
降って来るででぽの雛のピーの声ようこそ外の世界は広いよ
すみれつぼみ固く閉じられたパラソルの先っぽが濃い紫している
一日の終わりに風を穫り入れるように洗濯物をいれます
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