Crusader's loneliness/いとう
くんだよ。それにあんたはアメリカ人だろ」
「アメリカ人は関係ない。俺にはわかるんだ」
“JustIknow.I'd been a Crusader.”
遠征の初めはみんな燃えてたよ
でも俺たちは田舎者の集まりだったから
聖地がどこにあるかなんて誰も知らない
神様が導いてくれると信じてたんだ
行く先々で歓迎を受けてた頃は良かったんだけど
そのうち相手にしてくれなくなって
食い物も底を尽いて
結局田舎者は無法者になっちまって
行く先々で村を襲ってたんだよ
始発も過ぎてついでにカラスも消えて空はもう明るい
「飲み直そう」
「基地に帰らなきゃ」
「もう?」
「Yes.もう襲う村もなくなったから」
そして
「知ってるだろ。俺は十字軍戦士だったんだ」と彼は
さよならも言わずに1人地下鉄に向かう
“Just you know.I'd been a Crusader.”
彼は海軍のサブマリナーで
来週にはインド洋へ行く予定だ
帰ってくる頃には
電話番号の女なんか忘れている
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