カムフラージュ/
瑠王
刃をもって地図を刻んでみる
道を失った時はいつもこうする
するとそこに印しは現れ
私はようやく安心する
悩みなどない
刻まれて山となった老廃物のベッドで眠る
それは悩みではなく
夢
として受けいれること
そうして私はようやく安心する
本当の事を言えばこれらはすべて
体温を奪った風が擬装した私である
刻まれて山となった老廃物の果実を破砕(フラージュ)して
絞りでた果汁にまみれ私は死を装っている
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