空の青さが眩しくて支えきれずに/
小川 葉
言葉にしなくてよいことを
言葉にできるものだから
煙のないところにも
火がたちます
おだやかな夏の午後
もしわたしがいなかったなら
空も落ちてこなかったのに
夕立
雨
かみなりの音
懐かしい空
かなしい思い出
虹
ああ
またいらないことを
言ってしまった
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