2012/真山義一郎
 
僕の中で何かが決壊するとともに
完全に終わった
真夜中は爆発して
ウルトラマリンの朝が始まる
その青さったらなくて
スコールのように
目にじゃばじゃば入ってくるんだもの

原色の獰猛な緑のジャングルに
君は素っ裸で立っていて
ちっさなおっぱいやら
下のお毛毛やら見えて
僕はラッキーと思うのだけれども
ぶわっさ
ぶわっさ
君の背中から
なんつったらいーんだろ
見たこともないような
赤青黄色緑がばーんってなった感じの
でっかい蝶の羽が生えて
びびったのなんの

つー
ぜろ
わん
つー
って君があのとびっきり素敵な笑顔で歌うとさ
その羽を思いっきり羽ばたかせて
あの
馬鹿みたいに破裂した
燃える太陽まで飛んでいくんだ

目がくらんじゃってさ
つー
ぜろ
わん
つー
って、
呟くしかなかった
うん、
ただ、呟くしかなかった





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