南極の午後/
アヤメ
神様の爪先からこぼれた水が
南極の氷になってアイスコーヒーを冷やしている
ふつふつと白く昇る泡が
46億年の想念とブラックホールを残していく
果てのない黒い海
氷山の一角にペンギンが佇んでいる
自らを取り残して
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