白い月/森の猫
 
午後 4時44分

見上げると
東の高く

薄い青空に
少し欠けた

白い月が
浮かんでいた

立春もとうに過ぎたのに
しばらく
引きこもっていた

たまっていた
所用をこなす

白い月は
うっすらと
うさぎを映している

しばらく
ぼっと
見入っていた

   きれい…

ざわついていたキモチが
しんとなる

ココロの中が
春になった

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